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胡蝶蘭について
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『どの花も胡蝶蘭はみな同じ』と思っていませんか?
胡蝶蘭は品種、育て方、各農園の取り扱い方等によって様々です。お花屋さん・販売店さんにとって良い花とは見栄えが良く、花保ちが良く、寒さや風、輸送に強いこと等が上げられると思います。生産者にとっての良い花とは、お花屋さん・販売店さんに喜ばれることにプラスして、栽培しやすいこと、病気に強いこと、花数が付きやすいこと、花が暴れて咲かないこと、ロスなく花が咲いて出荷しやすいこと、温室の面積当り、数が入ること・・・ きりがありません。そこで、お花屋さんの胡蝶蘭の選び方や胡蝶蘭についての豆知識をご紹介いたします。
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品種にもよるので一概に言えませんが、基本的に株に張りと艶があり、葉数が多く花弁が硬そうで肉厚な、人間で例えると骨太そうな胡蝶蘭。 (胡蝶蘭は葉に栄養分を蓄えています。また葉の枚数が多いということは、時間をかけてじっくり栽培した証拠です。)
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根の張りが良い胡蝶蘭。 (植物の基本は根の張り。胡蝶蘭も同じです。水分を旺盛に吸収でき、光をいっぱいに浴びて栽培された証拠です。)
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花弁に厚みがあり、花首がしっかりしていて、花と花の間隔が離れすぎず、また近すぎない胡蝶蘭。
(花弁が厚い花はパリっとしていて大体花保ちが良い。また輸送に耐えられ、傷になりにくく花の並びも崩れにくい。)
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高級な大輪系胡蝶蘭は一株から一本の茎が出ていることが基本。 (一株二本出ている胡蝶蘭は、株が疲れやすく、花の大きさが一回り小さいことが多い。)
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大輪品種では、花を正面から見て左右線対称で、花の重心・ポイントが下にあること。また、花一輪一輪が大きく、左右に花が順序よく正面を向いて並んで咲いていること。他の花と違い胡蝶蘭の場合、開花している花が多いこと。 (正面を向き並びが良く、開花輪数の多い胡蝶蘭はボリュームを感じます。そしてオフィスや一般家庭では季節により蕾が多いと、開かずに終わってしまいます。)
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お客様の用途に合わせて最適な胡蝶蘭を。 (イベント、展示といった一夜飾り等では確実にガサでしょう。また、飲食店や広い空間でもガサのあるものが喜ばれているようです。しかし祝い事や一般家庭等、いつまでも飾っていただける方に対しては花保ちが非常に重要です。)
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花保ちが良かった花や、販売後しばらく経ってお客様から喜びの声をいただいた胡蝶蘭の品種名、洋蘭園名等の情報は必ずチェックしておくこと。
(胡蝶蘭は品種によって又同じ品種でも生産者によって、性質・花保ち・仕立て方・豪華さ・取り扱う丁寧さに大きな違いがあり、大きく姿が変わります。)
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胡蝶蘭は法人個人を問わず、高級ギフトとしてはもっともポピュラーです。私が思いつくだけでも、新築祝い、開店祝い、開業・開院祝い、開設・設立祝い、上場祝い、移転祝い、就任祝い、昇進・栄転祝い、当選祝い、楽屋見舞、初日祝い、退職祝い、周年祝い、記念日、お誕生日、長寿祝い、受賞祝い、その他お祝い、お供え、お悔やみ、お礼、母の日、敬老の日、お中元、お歳暮、ご自宅・ご自社用、この位はあります。 また近年では、台湾系のカラフルな品種が増え、また生産者の育種努力によってミニ、ミディー系の品種もだいぶ市場に出回るようになり、ホームユースとして、また母の日や、敬老の日に代表されるように個人用フラワーギフトとしての用途も急速に広がってきました。 人と人との心の結びつきが希薄になっている現代社会において、今改めて求められていることは、信頼、感謝、愛情、思いやりといった相手の人を想う気持ちであると思います。花に携わる者としては、是非とも胡蝶蘭をご利用いただき、大切な気持ちを表現していただけたらと思います。
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胡蝶蘭(コチョウラン)は別名“ファレノプシス”と呼ばれています。(学名:Phalaenopsis、英語:moth orchid)
胡蝶蘭は、ラン科コチョウラン属に属する着生ラン(木の幹や苔の付いた岩などに張り付くように生息)の一種です。和名では“こちょうらん”だけでなく“イワハナビ”と言う言い方もあるそうです。 花が蝶の舞っている姿に似ているところから、この名前がつけられました。ちなみに同じランの仲間のカトレア、シンビジュームのように株分けできるランを地生ラン(主に地面に根を張り生息)と言います。
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胡蝶蘭の原産国は、タイ、マレーシア、フィリピン、インドネシア、パプア・ニューギニアなど東南アジア諸国を中心に、北は台湾南部、東はヒマラヤ、北インド、南はオーストラリア北部と赤道を挟んだ南北回帰線付近です。高温多湿の熱帯雨林地帯ですので、日本に比べ高温で、一年中気温の安定しているところです。 胡蝶蘭の原種は、上記の国々のジャングルの中の樹木などにへばりついた形(着生種)で生息しています。単茎性で子株を出さないので株分けはできません。着生種は気根と呼ばれる根を空中に伸ばしたり、樹木の幹や枝の肌に根を這わせるようにして張り付き生育しているので、普通の草花のように地中に根を下ろしません。空気中の湿度や雨から水分補給をし、根や葉は養分や水分を蓄え、乾燥に耐えられる構造になっていて、乾燥にかなり強い植物ですが、本来は多湿を好みます。 胡蝶蘭は温度が高いと旺盛に株が成長し、それまでの昼夜の温度をそれぞれ7〜8度下げてあげると、寒さを感じ生命の危険を察知し、子孫を残そうと花芽を持ちます。昼間は暖かく夜は比較的温度が下がり涼しいある程度標高の高いところに生息していると考えられます。 また蘭は、被子植物の中で最大の科で約750属 35,000種ともいわれています。帯・亜熱帯の原産種類が多く特に熱帯アメリカ・熱帯アジア・熱帯アフリカはランの三大自生地と呼ばれています。日本でも約75属230種が自生しているそうです。 蘭を国花に指定している国には、グアテマラ、バハマ、などがあり、胡蝶蘭ではシンガポールがあります。
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胡蝶蘭の花言葉は『
幸福の飛来/幸福がやってくる/永遠の愛を貴方に/華やかさ/厳粛な美しさ/変わらぬ愛/(白)清純(ピンク)あなたを愛します』と沢山ありますが、『幸福の飛来/幸福がやってくる』が一般的でしょうか。 胡蝶蘭は開店・就任のお祝いや、会社・個人の記念日のお祝いに使われることが多く、おめでたい縁起をかつぐ場面には欠かせない花です。長い歳月をかけ、様々な苦難を乗り越え、最後に人生の花が咲く。人の人生となにか似ている感じがしませんか?お祝い事等のフラワーギフトの定番の花ですが、幸福を願っているところにやってくる、まさに胡蝶蘭にぴったりの花言葉です。
ちなみに胡蝶蘭の誕生花は、1月6日、12月18日です。
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胡蝶蘭の増やし方には、種で増やす方法と、細胞の生長点を培養して同じ植物体を作る方法(メリクロン)と2つあります。クローンとは、同じ遺伝子情報を持った個体を大量に作る技術で、蘭においても昭和の時代からある技術ですが、平成10年頃から、急速に普及し始めました。現在では優秀な親株を選ぶ目的での交配が一般的で、営利的に種で増やす方法は少数派になりました。
胡蝶蘭はシンビジュームやカトレアよりは揃いが良いようですが、人間と同様兄弟みな顔・体系・性格・血液型etcが違うように、蘭でも同じことが言え、出荷ロスが非常に多くなってしまいます。 交配し花を咲かせ、その中から優秀なメリクロン品種にする親を選抜し、クローンで増やすメリクロン苗が一般的です。しかし各個体すべて同じように遺伝情報が伝わらず、奇形花が咲いたり、生育が著しく劣ったりするような変異リスクがあります。
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蘭は他の植物には無い神秘さを秘めている植物ですが、学術的にも蘭は親を辿るときちんと原種に辿り着く、植物の中では最も系図がしっかりしている、神聖なる植物でもあります。英国立園芸協会(RHS)が管理しています。 胡蝶蘭の原種にはアマビリス、エクエストリス、アンボイネンシス、シレリアナ、ビオラセア、ルデマニアナなどがあります。これらの原種を元に人の手により数十回の交配がなされ品種改良されたのが、今の大輪系の花なのです。 胡蝶蘭の新品種を育成するのには、交配し種が出来るのに約6ヶ月。苗が出来るのに約1年。親株選抜用に早く花を咲かせても約2年。運良く(宝くじを当てるようなもの)気に入った親株を選抜でいなければ、また交配にトライ。運よく気に入った花を選抜できたとして、親株の細胞の成長点を採取し、メリクロン苗が出来上がるのに約2年。花を咲かせ、出荷を迎えるのに約2年6ヶ月。期間を合計すると約8年。前項にもありますように、変異リスクがあるため最初は大量に生産することは避けるので、胡蝶蘭の新品種を安定的に世に出すには約10年の期間がかかります。
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