|
 |
|
胡蝶蘭の育て方・管理方法
|
|
 |
|
(関東地方の気候を目安に説明)
|
 |
|
基本は熱帯のジャングルをイメージ!
|
|
胡蝶蘭の育て方は難しいとよく聞きます。それは何故かを尋ねてみると、それは冬を越せなく枯らしてしまう、直射日光を当てて葉焼けをおこして駄目にしてしまう、水を多く(回数)あげすぎて、根を傷めて駄目にしてしまう、この3つがほとんどのようです。
原産地は東南アジアの熱帯雨林地帯です。高温多湿を好むことが想像できます。また原種等は樹木に貼り付いて生息していることが多いので、木陰の下で日は強く当たらず、また水分も特別多く必要ないとイメージできます。そして胡蝶蘭は涼しくなると花芽が出てくるので、涼しくなる時期がある比較的標高の高い所に生息すると考えられます。
以上のことから『日本で言えば、春・秋の環境を作ってあげること、水・温度・光を多すぎず(強すぎず)、少なすぎず(弱すぎず)程々に、何をしなくても毎日必ず理想の環境にあるか気にかけてあげること。』 蘭の知識が無い人に、胡蝶蘭の育て方・管理方法を端的に説明するときは以上のことを説明してあげてください。
|
|
 |
|
ポイントは温度・光・水・肥料・湿度・風。
|
|
一般の家庭や、オフィスで毎日マメな管理は難しいとは思いますが、胡蝶蘭の育て方を簡潔に説明すると、『温度、光、水、肥料、湿度、通気性』の管理があげられます。
|
 |
|
胡蝶蘭の管理において、温度管理はとても重要です。特に冬の寒さは大敵です。真冬でも最低限5℃以上、欲をいうと10℃以上は欲しいところです。5度以下の環境に1日中さらされたら、花は鈴蘭のような形に萎れ、葉はみるみる元気を失い、多分数日で胡蝶蘭は死んでしまいます。真冬の時期は、一般家庭では真夜中でも余熱の残っている部屋へ移動してあげてください。土、日が休みの会社のオフィス等では、狭い部屋に移動して、エアコンを最低温度で結構ですのでスイッチをオンにしてあげると理想的です。年間を通じて昼20℃〜30℃ 夜10℃〜20℃位が理想的です。(開花時) ちなみにおぎの蘭園では一年を通して、花の咲いている温室は昼約25℃・朝夕約21℃・夜約18℃、株を育成している部屋は昼約32℃以上・朝夕約28℃・夜約25℃で管理しています。
|
 |
|
胡蝶蘭には直射日光は禁物です。日の光の強い日中は要注意!レースのカーテンごしがベストです。日が当たらなくても1ヶ月位は大丈夫です。しかしできれば1日2,3時間の弱い光で結構ですから、半日陰状態のもとで、日光浴させてあげると全然元気さが違ってきます。葉焼けを起こさないよう、十分注意してください。
|
 |
|
胡蝶蘭は根腐れしやすいので、水の与えすぎに注意して下さい。回数は抑え、あげるときは水苔の表面が乾いたら株元にたっぷり。冬は鉢の表面が乾いていても鉢の中は湿っていることが良くあります。鉢を持ち上げ、軽くなっていたら上げてください。肥料は園芸店で販売しているハイポネックス、マグアンプ等の洋ラン用の肥料で結構ですので、使用方法に従ってあげてください。
|
 |
|
胡蝶蘭は風通しの良いところを好みます。冬はともかく、春夏秋は通気のよいところに置きましょう。また日の光が強いと、葉焼けの原因になります。夏の株の葉面の温度は、気温プラス10度以上と聞いたことがあります。きっと葉焼けを起こすような株の葉面温度はプラス20度以上ではないでしょうか。夏の高温時には葉水を与えて葉面温度を下げてあげることも大切です。暖房、冷房の効いている部屋は快適な温度で胡蝶蘭にとっても良いのですが、直接風が当たるのは禁物です。
|
 |
|
花が咲き終わっても、胡蝶蘭の株は元気でしょうか。葉数も多く株に元気あるようでしたら、2度咲きにチャレンジしてみてください。茎の下から3〜4節目の節の1pほど上を切ります。またそこから花芽が伸び、やがて花が咲きます。株に元気がなさそうだったら、茎の1番根元で切って、また茎が伸びるのを待ちましょう。
|
 |
|
|
 |
|
 |
|
基本編では『年間を通じて昼20℃〜30℃ 夜10℃〜20℃位が理想的』と言いましたが、 ちなみにおぎの蘭園では一年を通して、花の咲いている(咲かせる)温室は昼約25℃・朝夕約21℃・夜約18℃、株を育成している部屋は昼約32℃以上・朝夕約28℃・夜約25℃で管理しています。 幼苗から約2年から2年半はとにかく春夏秋冬関係なく同じように高温で管理します。真夏の外気温が35℃を越える時はできるだけ温度を抑える工夫として、温室内の通気性を良くするために周りを全開に開けたり、葉面温度(植物体温)を下げる為、葉水を与えます。この高温下では株は2ヶ月に1〜2枚葉のペースで伸長します。この時期植物は栄養生長といって、株が大きく成長します。
株が十分に太ったら、今まで管理していた温室から、朝夕それぞれ約7℃低い温室へ株を移動します。株は寒さを感じ生命の危険を感じ、子孫を残そうと2ヶ月あまりで花芽が出てきます。これを生殖生長といいますが、やがて花芽が伸び、品種・株の大きさにより差はありますが4ヶ月後位から花が咲き始めます。
|
 |
|
植物にとって光は欠かせません。季節によって太陽の光線量は全然違います。また一日のうちでも、時間によって光線量は違います。胡蝶蘭の生産者の温室は大抵遮光率約50%、30%と二つの遮光カーテンが天井下にあり、日射センサーで光量にあわせ、それぞれのカーテンが自動で開閉します。胡蝶蘭は強い光には弱いのですが、強い光に耐えられるマックスの光線を季節、時間にあわせできるだけ長時間照らしてあげることが重要となります。胡蝶蘭の長い栽培履歴の間にどれほどの光量を浴びて育ってきたかが、花の数、花保ち、質感、株の強健さに大きく左右します。
|
 |
|
胡蝶蘭は太く、強健そうに見えますが、根腐れに非常に弱い植物です。日頃の生産時には、極端なことをいうと水分が完全抜け切って株、水苔、鉢のみの重さになったら、水をたっぷり与えます。季節により、また株の大きさ、季節、天気により異なりますが、おぎの蘭園ではおおよそ幼苗は5日〜7日に一度のペース、大株はで7日〜10日に一度のペース、開花時期では5日〜7日に一度のペース水遣りを行っています。水遣りのタイミングが非常に難しいのですが、株、水苔、鉢のみの重さになり葉に艶がなくなってきたらたっぷりと与えています。しかし開花時は人間の見た目以上に水分を必要としますので、ある程度乾いてきたら、株に艶がなくなる前に水を与えています。 肥料はハイポネックス社製、大塚化学製の肥料を使用している生産者が圧倒的に多いようです。株を太らせる育成中のものは、窒素・燐酸・カリが、18:18:18%もしくは20:20:20%のラン用肥料を使用しています。開花温室の株は
10:30:20%の肥料を使用しています。いずれも水遣り時、水に溶いて約5000倍という非常に薄い肥料水を水遣り毎に与えます。冬は生育が鈍く、夏は生育が旺盛なので、冬は約20%程薄く、反対に夏は約20%程濃く肥料を水に溶いて与えています。
|
 |
|
温室には三角屋根の天辺に天窓が付いていています。この天窓が開閉し温度調整・空気の入れ替えを行っています。衣替えをする6月頃から9月頃まで(日中の外気温が30℃を越える時期)は天窓が全開に空いても暑い空気が抜けきらない為、晴れの日の日中は温室の周りをあけるようにします。日頃温室内で栽培している植物にとって外気に触れるのは気持ち良さがなんとなく感じ取れます。 また胡蝶蘭は乾燥に強いのですが多湿を好みます。外気により(特に日中)温室内の湿度も左右されてしまいますが、湿度70%前後が理想ではないでしょうか。
|
 |
|
時期としては春から初夏の間、もしくは初秋をお勧めします。植え替えは胡蝶蘭の株にとっては大手術です。体力を消耗する真夏や真冬を避けるためです。
植替えはポリポットよりも、通気性の良い素焼き鉢をお薦めします。化粧鉢から気をつけて支柱を外し、胡蝶蘭の株を抜き、腐った根、水苔をきれいに取り除いてください。販売されている3本立ちの胡蝶蘭は本来一株ずつ栽培されたものです。よって植え替えのときには、一株の水苔の付いている分量を確認し、それに合ったサイズの鉢を用意しましょう。水苔は前もって水を含ませておきます。水を含ませた水苔は雑巾を硬く絞るような感じで水をきります。水分を含んだ水苔を株元にしっかり巻きつけ丸い大きなおにぎりを作るように形を調え、鉢に相当きつく植えこみます。そしてウォータースペースを2センチほど取るようにします。植え替え後1〜2ヶ月は水は頻繁にやらず、葉のツヤがなくなりかけたころ、水をあたえます。(10日〜15日位が目安)約2ヵ月後、新しい根が動き始めたら水やりの間隔を1〜2日ほど早めます。そのあとは鉢の水分がほとんど無くなった頃に(鉢と株と水苔の重さのみ)水をあげて下さい。葉が少々垂れる位なら大丈夫ですが、葉の表面がシワシワになりすぎたらアウトです。気をつけて管理してください。
|
|